多くの慢性疾患や難病とともに生きる毎日は、症状や体調が一日のなかで移ろいます。動ける時間も、つらい時間もある。けれど、薬も食事も運動も「いつ行うか」は、これまで十分に顧みられてきませんでした。
私たちが最初に深く向き合っているのは、パーキンソン病です。1日5〜10回の服薬、時間帯で変わる症状、24時間途切れない非運動症状。けれど「時間とともに揺れる毎日」は、多くの疾患に共通する課題です。
薬の波、生活のリズム、心身の状態。この3つを、その時間に合わせて整える"伴走者"が必要です。そしてこの課題は、パーキンソン病に限ったものではありません。
私たちMovoMindは、東京大学大学院医学系研究科・上田泰己教授の研究を起点に生まれました。上田教授は、サーカディアンリズム(概日リズム・体内時計)の世界的研究者です。
私たちの体は、約24時間の生体リズムに従って動いています。だからこそ、ケアもまた「時間」から考える。心と体のタイミングに合わせて活動を整えることが、よりよいケアと、その人らしい暮らしにつながります。同じ薬も、同じ食事も、同じ運動も、"いつ行うか"で意味が変わります。
「時間医学 × デジタルコンパニオン」の実現に向けて、私たちが大切にしている3つのこと
Built with you
「医療者のためではなく、患者さんのために」——私たちMovoMindが最も大切にしている設計原則です。
多くのヘルスケアアプリは、医療者が患者を管理するためのツールとして設計されています。しかし私たちは、患者さん自身が毎日使いたくなるプロダクトでなければ、本当の意味で生活を支えることはできないと考えています。
だからこそ、開発の最初期から患者さんの声を聴き、ともに考え、ともにつくる「Built with you」のプロセスを実践しています。患者さんへのインタビュー、プロトタイプへのフィードバック、日常生活での検証——このサイクルを繰り返すことで、継続して使われるプロダクトが生まれます。
Empowered by Academic KOLs
私たちMovoMindの設計思想の根幹には、サーカディアンリズム(概日リズム)の科学があります。私たちの体は、約24時間周期の生体時計によって制御されており、睡眠・覚醒、ホルモン分泌、体温調節など、あらゆる生理機能がこのリズムに従っています。
パーキンソン病では、このリズムの乱れが症状の悪化に深く関わることが知られています。大阪大学神経内科学講座との共同研究を起点に、私たちはサーカディアンリズムの知見をプロダクトの設計に直接実装しています。
「いつ」「何を」「どのように」——時間軸を中心に据えた設計が、患者さんの生活リズムを整え、症状コントロールの質を高めることを目指しています。エビデンスの構築は現在も継続中です。
Built for behavior change
私たちMovoMindの創業チームは、数十万人規模の利用者を獲得したヘルスケアアプリの企画・開発・運用を経験してきました。
ヘルスケアのプロダクトは、作ること以上に「使い続けてもらうこと」が難しい領域です。
私たちは、ユーザーの行動変容を促す設計、継続率を高めるUX、データにもとづく改善サイクルの運用経験を持っています。
つくる力と、使い続けてもらう設計力。その両方を兼ね備えたチームが、難病・慢性疾患という新たな領域に臨んでいます。